2009年
10月
14日
今年の春くらいから、週に一回スポーツジムに通っています。
夕方2時間ほど汗を流した後は、子供の塾のお迎えです。
その間に妻がつくってくれる弁当で夕食を済ませます。
このとき使っているのが曲げワッパの弁当箱です。

開くとこう↓なります。

上蓋と底板は杉の赤柾。側面の曲げ部は桧。留めに桜の皮が使われています。

食後は、一段にまとめ収納することができます。
これをつくってくれたのは、熊本県球磨村にある「そそぎ工房」の淋さん。
以前ブログでご紹介したときは、「山の神様」の案内人でした。(Sさんと表示)
山の神様が相撲をとった土俵痕に連れて行ってくれました。^^

話は弁当箱に戻りますが、ワッパ飯は美味しいです。
ご飯の湯気を吸い適度な湿度に保ってくれ、ほんのりと木の香りがします。
手にする触感も心地よく高級感があります。
お弁当箱一つでこんなに豊かな気持ちになれるものかと感じます。
ちょっとお値段は張りますが、ワッパ弁当試してみてはいかがでしょうか。
友人も↓愛用しているようです。
「野崎ショウコの野性派でいこう!」
http://www.nozaki-shoko.com/?p=401
●淋(そそぎ)さんに直接問い合わせされたい方は、こちら↓
http://www.hitoyoshi-hikari.com/html_gei_m.htm
をご参考に連絡してみてはいかがでしょうか。
私からの紹介といえばお安くなるかもしれませんよ(笑)
2009年
9月
17日
前回記事で西の正倉院をご紹介したところ、
このブログの読者である“ゆきむらさん”が、早速現地を訪問され
昨日、コメント欄に書き込んでくださいました。
とても嬉しいコメントだったので、まずはご紹介させていただきます。

>こんばんは。
>
>先日この記事を読み、
>生で見たいという衝動にかられ
>車で4時間かけ、今日行ってきました!
>9月7日に板倉をされる建築士の永井さんの
>構造見学会に行ったばっかりだったので
>そのときに見た板倉をもう一度体感できる!と
>思い、非常に遠かったですが、
>がんばって山越えしてきました。。
>杉岡さんの写真に驚いた。
>教科書で見た正倉院の印象は小さいと思い込んでいたので
>その大きさを写真で見て驚き、そして現場で生を見て
>また驚きました。
>贅沢にヒノキを使った内部は
>もう築13年?というのに香りがプンプンして
>びっくりです。
>そして同時にわかったことは杉の香りのほうがもしかしたら
>個人的には好きかもしれないということでした。
>板倉もこれだけ厚い材が使えたらと常々思っていたので
>思わずスリッパも脱いで素足で感触を確かめてしまいました^^
>杉で10センチの厚さだったらもっとやわらかかっただろうか?
>内部はエアコンが入っていたのだろうか?
>涼しく感じたなあ。
>夏場に来てみたかった。
>こんな中で生活したら、きっと毎日
>元気があふれるだろうななどと
>高望みだけど思いました。。
>結局気持ちよくて1時間以上入り浸って
>体感してまいりました!
>到着時は頭痛がしていましたが、
>出る頃にはひいてました^^
>いい情報ありがとうございました!!!
>追伸
>山の残りの部分の下草狩りも先日行って
>無事終わりました。
*****************************************
西の正倉院のすばらしさを共有できて嬉しいです。
こちらのほうこそ、ありがとうございました。
私も行くまでの道中が長く(朝8時出発、到着午後4時過ぎ)て、
着いたときはヘトヘトだったのですが、なぜだか元気になりました。
今回は、コメント中の香りについて、ちょっとだけ掘り下げてみたいと思います。
>杉の香りのほうがもしかしたら個人的には好きかもしれない・・
じつは私もそうです。
ヒノキの香りも好きなのですが、少し強すぎると感じます。
東京大学名誉教授の有馬先生(宮崎県木材利用技術センター所長)
のマウス実験に面白い結果があります。
それは、「マウスによる床材の嗜好性試験」というものです。

コンクリート製の巣箱の中央に通路用の穴をあけた隔壁を配置し
二分された部屋の床に材質の異なる建材を床張りして
マウスがどちらの部屋を休息の場に選ぶのかを調べました。
この巣箱には一匹のマウスを入れ、1時間ごとにどちらの部屋にマウスがいるのか2日間観察します。
観察時に5分以上マウスが継続して静止休息している状態のものだけを数えデータとしました。
「なぜ、いま木の建築なのか」(有馬孝禮 著)より

まず、スギvsコンクリートでは156匹:11匹です。
つぎに、スギvsヒノキでは160匹:6匹です。
面白いのはヒノキvsコンクリート。
数の上では、84匹:73匹ですが1日目と2日目で傾向に変化が生じました。
1日目は明らかにコンクリート側に偏っていたのが、2日目にはヒノキに偏ったのです。
有馬先生はその理由をこう述べています。
「その理由として初日はヒノキの香りが強烈で避けていたが、
2日目には熱を奪われないヒノキに移行したと推測される。」
マウス実験でもこのような結果がでたわけですが、
「杉の香りのほうがもしかしたら個人的には好きかもしれない」
という好みの傾向はむしろ多数派なのではないか、と思われます。
木の香りに関して、ヒノキの方が取りざたされるのは、おそらく
無垢材というものが生活の場から遠くなるに従って、
杉の香りという共通認識が薄れていったからではないか、と考えられます。
>杉で10センチの厚さだったらもっとやわらかかっただろうか?
これは木材の密度(比重)の話ですが、またの機会に・・・(笑)
下草刈りどうもお疲れさまでした!
2009年
8月
20日
来月の9月18日(金)19:00より、福岡市舞鶴の「あいれふ」にて
林材ライター赤堀楠雄さんの講演会を開催します。
赤堀さんの記事は、↓こんなところで読めます。
●職人がつくる木の家ネット「赤堀楠雄の林材レポート」
http://kino-ie.net/index/akahori
●中日環境NET(中日新聞)
http://eco.chunichi.co.jp/column/column02/2009/06/post-2.html#000040
●私の森.JP
http://watashinomori.jp/knowledge/message_03.html

九州民家フォーラム2009
「これからも木の家はつくりつづけられるのか?」
日本中の山林を歩きつづける林材ジャーナリスト
赤堀楠雄が語る「日本の森林と木材の現状」
***************************************
環境問題が共通認識となり、住宅の長寿命化が
家づくりにおける中心的なテーマとなってきました。
長年風雪に耐えてきた木組みの民家が今、注目を集めています。
ここで素朴な疑問が浮かびます。
「長寿命住宅に使えるような優良な木材は、 これからも手に入り続けるのだろうか?」
これはもっとも根源的な課題であると思います。
日本の森林は果たして、増えているのでしょうか?減っているのでしょうか?
また、木こりから大工さんまで、木に携わる人々の生業は継続可能なのでしょうか?
日本中の山林や木の建築現場を歩き、森や木に携わる人々を追い続ける人がいます。
林材ジャーナリスト赤堀楠雄さんです。
今回は、これまで氏が見てこられた日本の森林と木材の現状を語って頂きます。
そして皆さんと一緒に、これから森や木とどのように関わってゆけばよいのか、
考えてみたいと思います。
「木を見て森を見る」ことを願って。。。
講師:赤堀楠雄氏 プロフィール
1963年生まれ、東京都出身。
大学卒業後10年余、林業・木材業界新聞社を経て
99年より林業・木材分野の専門のフリー・ライターとしての活動。
全国の森や林業地に赴き、常に当事者の立場を深く理解しようとする
真摯な姿勢と確かな取材視点には定評がある。
オフには東京・奥多摩の森や東信州の農村で、
山仕事や農作業の基本を勉強中とのこと。
著書に「図解入門 よくわかる最新木材のきほんと用途」
(秀和システム)がある。
日時:平成21年9月18日(金)18:30開場 19:00開演
場所:あいれふ 講堂 (福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号)
会費:1,000円
問合せ先:NPO日本民家再生協会 九州沖縄地区委員会
福岡市大手門3-7-13 エステート芳賀2階
FAX : 092-725-8240 (城戸まで)
Email:sub.box-caracara@crest.ocn.ne.jp
(お名前、人数、連絡先を明記の上お申し込み下さい。)
主催:NPO日本民家再生協会 九州沖縄地区委員会
2009年
7月
29日
今日は、来月予定されている「九州民家塾」のご案内です。
僭越ながら今回は私が案内人を務めさせていただきます。
次回記事では、山を散策し何を見ようと考えているのか、
もう少し詳しく書いてみたいと思います。^^

九州民家塾第9期第2講
「日田杉やったら、中津江に行かなわからん」
日本三大河川の一つ筑後川は、阿蘇と九重の山々を源とし、
有明海へと流れる143kmもの流程を持ちます。
水源へと遡ると、深い山々が幾重にも連なり、杉や檜の人工林が広がっています。
ところがこれらの景色、それほど古いものではないようです。
1700年代の大分県地方の史料業書などの記録には、
天然の雑木林、小松山、柴山、竹藪が殆どであったと書かれています。
筑後川の上流域に位置する日田林業は、日本三大林業地にも数えられますが、
一体いつ頃から、そしてどこから始まったのでしょうか。
日田地方に初めて杉が植えられたのは、いまから約518年前の延徳三年(1491)のころ、
津江城主信安が中津江村宮園の梅野神社境内に植えたものと伝えられています。
そこで今回は、日田杉のルーツを探しに、中津江村に行こうと思います。
そして、杉を中心とした林業のこれまでを振り返り、これからを考えたいと思います。
この日は、林のこと木のことなど、わかる範囲でお伝えします。
杉に少しでもご興味ある方はぜひご参加くださいませ。
昼食は、「もくたろ」にも掲載された「つゆ草」店主、愛子ちゃんに腕を奮って頂きます。
高菜、こんにゃく、ごぼう、里芋、椎茸、そば、放し飼い地鶏の卵…などなど、
素材のほとんども手作りの手料理です。ご期待下さい。

【日時】2009年8月9日(日)10:00~
【場所】大分県日田市中津江村
【集合場所時間】
「木の花ガルデン」駐車場(日田市大山町東大山)に10時
【参加費】会員2,000円 会員外2,500円(昼食代・資料費)
【申込締切】8月6日
【スケジュール】
10:00~集合
10:30~上津江の山を散策
(数多くの杉品種が植林される試験林、100年生の美林など)
12:00~特製民家昼食:「つゆ草」
15:00~宮園津江神社の杉並木見学(樹齢500年という巨木群約30本)
16:00~伝来寺庭園見学…九州最古の庭園(枯山水)。1338年頃造営されたと伝えられる。
【問合せ先】
日本民家再生協会 九州沖縄地区委員会
福岡市大手門3-7-13 エステート芳賀2階
TEL &FAX : 092-725-8240 (城戸まで)
【案内人】
杉岡世邦
木挽棟梁 (有)杉岡製材所専務 雑誌「もくたろ」筑後川特集を企画
JMRA九州運営委員長 http://sugiokatoshikuni.com.com
2009年
7月
25日
先週末は、豊後(大分)の国東半島へキャンプに行きました。
1日目は晴れましたが二日目は雨。
子どもたちには残念な、でも、私にとっては恵みの雨となりました。
というのも・・・
雨のおかげで念願の三浦梅園邸に行くことができたのですから。

三浦梅園は江戸時代の思想家であり、自然哲学者であり、職業は医者、豊後の三賢人として知られています。
私が梅園という存在を知ったのは10年ほど前、
とある木材市場にて「梅園お手植え」と語られた杉の木を見たときのことでした。
樹齢250年といわれるその木は、姿形といい、色といい、年輪のつまり方といい、
めったに見ることのできない、それはそれは素晴らしい杉の木でした。

(庭にそびえるこの杉もお手植えなのでしょうか?ちと若い気もしますね、^^)
今年の4月18日、その名前を再び意識することになりました。
「ぼくの九州同舟制」と題した松岡正剛氏の独演会で耳にしたのです。
日本には「日本の心のルーツ」がある。
我々は記憶の奥に共通するあるものを持っている。
それを独自に体系化した天才、それが三浦梅園だ。
概ねこのような表現であったと記憶しています。
それ以来、三浦梅園をもっと知りたいと思っていたのでした。
梅園の旧邸宅を見学した後、隣接する資料館へ入館し、
3本のビデオを子どもたちと一緒にゆっくりと視聴しました。
タオイズムを元にした自然観と宇宙観、そして哲学に触れることができました。
帰りに初筆復元版の「玄語」(5千円也)を購入。
難解な書物として有名な本です。もちろん全く歯が立ちません。
そこで解説本「三浦梅園」(中公バックス)を密林にて購入とあいなりました。^^
どこまで噛み砕けるかまったく自信ありませんが、これも何かの縁、
とにかく口に入れてみることにしました。^^
今日はなんだか、他愛もない話ですみません(笑)
ご興味のある方はこちら↓もご一読下さい。^^
松岡正剛 千夜千冊 第993夜
三浦梅園 「玄語」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0993.html
2009年
7月
10日
今週は嬉しいことがありました。
弊社の工場長が勤続二十年を迎えたので表彰状を贈ったのでした。
永年勤続賞とは言えまだまだ46歳。
これからさらに活躍してもらわねばなりませんが、
20年ひたすらにこの道一本で積み上げてきた努力に感謝しています。
そこで、うちらしく木の表彰状をお贈りすることにいたしました。

この表彰状は杉の赤身材です。
縦300ミリ×横420ミリ(A3サイズ)で厚さは30ミリ。
表面はカンナの超仕上げで、
文字および鳳凰はレーザー彫りの加工が施されています。
工場長は想像以上に喜んでくれまして、
「おれが死ぬとき、棺桶にいっしょに入れてもらおう」
と笑いながら言ってくれました。
その後、一緒に食事に行ったのですが、
木の仕事に対する思いを夜が更けるまで、熱く熱く語ってくれました。^^
彼らの日々精進の支えがあるからこそ、
私はこの仕事に携わることができ、
多くのお客様に喜んでいただけるのです。
わかっているようでいて改めて、この日そのことを
深く深く思い知らされました。
本当に有り難いことです。感謝の一言です。^^
最後に、この表彰状のレーザー加工をしてくれたところをご紹介させていただきます。
福岡市にある(株)チクモクという会社です。
チクモクの加藤社長には、木青会でとてもお世話になっています。
今回のレーザー加工はチクモクの「ウッドパフォーマンスCUCKOO」という
事業部でやってくれます。担当は古賀さんですのでみなさんよろしく!^^
博多木札(はかたきふだ)などの制作販売で、地元では結構知られているんですよ~。^^
加藤社長、古賀さん、この度は本当にありがとうございました!
これからの定番となりそうですので、今後ともよろしくお願いいたします。
お二人とも「山のぼせ」(博多祇園山笠に狂っている人)ですから、
山笠のクライマックス=追い山の7月15日までは何も手につかないことでしょう(笑)
ちなみに今日は7月10日、山が動き出す「流舁き(ながれがき)」の日ですね。
さぞかし良か汗ば流されたことでしょうね~^^