2014年
2月
21日
今月は、薪ストーブについて考察しました。
個室の取り合いである「間取り」から、家全体を一室として捉える「間仕切り」へと
考え方を変える必要がありますが、いまの時代には合っていると思います。
例えば、リノベーションと呼ばれているものの多くは、「〇LDK」をワンルーム化する改修。
時と共に変化する家族の人数に対応可能な家の形が求められているのではないでしょうか。
なお、薪ストーブについては、薪ストーブの基礎知識のページにて簡単にまとめました。
2014年
2月
21日
いま、静かな人気を集める薪ストーブ。
現在普及している薪ストーブは燃焼効率が高く、40坪くらいの家なら1台で賄えます。
薪ストーブ導入の際に知っておきたいことについて、グランビル九州の柳本さんに伺いました。
【暖め方の種類】
暖め方には、輻射式と対流式の二種類があります。
輻射式は、薪を燃やすことでストーブ本体が温まり蓄熱し、その輻射熱で室内を暖めます。
ストーブトップに鍋などを置ける機種が多く、薪ストーブ料理などを楽しむのにも適しています。
対流式は、火室の周囲が二重構造になっていて、中を通る空気を暖めて吹き出し口から放出し部屋を暖めます。
正面ドア以外の側面、背面は高温にならないのが特徴。ストーブトップで鍋などを暖められない機種もあります。
【二次燃焼方式】
住宅地などでは、周辺環境やご近所への煙の心配をされる方も多いと思います。
しかし、薪ストーブには、煙をクリーンにするための様々な工夫がなされています。
その一つが二次燃焼方式。薪の燃焼で発生した未燃焼ガスを再燃焼させ、排気をきれいにする仕組みです。
二次燃焼方式には2種類あります。触媒式とクリーンバーン方式です。
触媒式は、未燃焼ガスが触媒を通ることで二次燃焼する仕組み。
二次燃焼には通常、550℃以上が必要ですが、触媒により250℃前後でも二次燃焼が起きます。
触媒は3~5年ほどで交換が必要。価格は1万数千円から3万円ほど。薪の燃費は良いです。
クリーンバーン方式は、二次燃焼用の空気を供給し、
未燃焼ガスが燃焼する550℃以上に温度を上げることで二次燃焼させます。
触媒式に比べ、燃費が悪く薪の消耗は多くなりますが、
メンテナンスが楽で、触媒などのランニングコストはかかりません。
【煙突】
煙突は、薪ストーブ本体と同じくらい重要な部分。
薪が燃えて煙突が温まることで、上昇気流(ドラフト)が発生します。
このドラフトが煙を屋外に排出し、同時に火室に空気を取り込む働きをします。
もしドラフトがうまく起こらない場合は、排気が滞り薪が燃えにくくなります。
最悪の場合、煙突の中の煙が液化してタールになり、煙道火災の原因となります。
煙突は、ストーブ本体から真っ直ぐに4~5メートル立ち上げるのが理想。
煙突の断熱性能も重要です。
外気の影響を受けて煙突が冷えると、排気の速度が低下します。
シングル煙突、二重煙突、三重煙突などがありますが、
複数の鋼板の中に断熱材が充填された煙突が安全面では優れています。
ストーブ本体とは別に、それなりの費用がかかります。
【木材利用ポイント】
薪ストーブを購入すると、今なら木材利用ポイントがもらえます。
木材利用ポイントのホームページ↓
http://mokuzai-points.jp/
ポイント数は、ストーブ本体・定価の10%のようです。
地域の農林水産品、農山漁村地域における体験型旅行、商品券などと交換できます。
薪ストーブご購入は、2014年の9月30日まで(延長されました)。