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2015年 12月 29日

平成27年、私は何を考えたか。

 
4年前から一年間に入手した書籍をアップしています。
そのとき自分は何を考えていたのか、よい記録となります。
今年は223冊。よく本を読みました。
文章も例年より多く書いた一年でした。
西日本新聞での『住まいのモノサシ』に加え、
8月には『建築士』の「木造住宅の力を養う」特集に寄稿、
11月からは「住宅建築における国産材の生かし方」をテーマに
日本住宅新聞での月イチの連載を始めました。
 
今年一番影響を受けた本は、『茶室と庭 (1962年)』重森三玲です。
これまで、茶道を知らぬ者(自分)が首を突っ込む世界ではない、
と遠巻きにして見ていた茶室、数寄屋でしたが、興味をかきたてられてしまいました。
来年はどんな本と出会うのか、とても楽しみです。
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平成27年 購入(入手)書籍一覧
1月(24)
『緒方洪庵の息子たち』西岡まさ子
『合本 挨拶はたいへんだ』丸谷才一
『あいさつは一仕事』丸谷才一
『その後の世界最強の商人』オグ・マンディーノ,山川 紘矢,山川 亜希子
『實地製材術(1916年)』山田太郎
『実用製材術(昭和6年)』藤岡光長校閲 湊賢治著述
『建築探偵、本を伐る』藤森 照信
『ル・コルビュジェ』安藤正雄訳
『空間・時間・建築 1 新版』S.ギーディオン, 太田 実
『タウト 芸術の旅 アルプス建築への道』土肥美夫
『建築家の名言』softunion
『イサム・ノグチ(上)宿命の越境者』ドウス 昌代
『イサム・ノグチ〈下〉宿命の越境者』ドウス 昌代
『スーパー編集長のシステム小説術 才能なんていらない!』校條 剛
『森は一体の巨大な生き物 ホームズ流で熱帯雨林の謎を推理する』神部 四郎次
『天皇と東大〈1〉大日本帝国の誕生』立花隆
『日本人のための憲法原論』小室直樹
『世界の民家 住まいの創造』川島宙次
『住宅建築 2002年1月号 特集:設計事務所へいらっしゃい!!』
『瘠我慢の精神 福沢諭吉「丁丑公論」「瘠我慢の説」を読む』萩原 延壽, 藤田 省三
『糖質はいらない』白澤 卓二
『2週間で効果がでる! <白澤式>ケトン食事法,』白澤 卓二
『日本の名随筆(63)―万葉』中西 進
『何のために生きるのか』五木寛之, 稲盛和夫

2月(12)
『文化財害虫事典』東京文化財研究所編
『蒼穹の昴全4巻セット』浅田次郎
『シリーズ日本の近代 – 都市へ』鈴木 博之
『自責社員と他責社員』松本 洋
『T.E.ヒューム「思索ノート」研究 (1974年)』高田 美一
『知的生活習慣』外山 滋比古
『文藝春秋 2015年 3月号』
『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』川口 マーン 惠美
『「後継者」という生き方』牟田 太陽

3月(9)
『禅と日本文化』鈴木大拙,北川桃雄,
『一生元気でいたければ足指を広げなさい』湯浅 慶朗
『吉田松陰 「人を動かす天才」の言葉』楠戸 義昭
『文春3月17日号』
『夢のすむ家 20世紀をひらいた住宅』鈴木博之,
『風姿花伝・三道 現代語訳付き』世阿弥,竹本 幹夫
『木造住宅私家版仕様書 コンプリート版 完全版 架構編+仕上げ編 究極の木組の家づくり図鑑』松井 郁夫,小林 一元,宮越 喜彦
『現代語古事記: 神々の物語』竹田恒泰,
『図面でみる都市建築の大正、図面でみる都市建築の明治』

4月(7)
『海山のあいだ』池内 紀
『神武天皇 日本の建国』植村清二
『夢想の研究 活字と映像の想像力』瀬戸川猛資
『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』田坂 広志
『複雑系の知 二十一世紀に求められる七つの知』田坂 広志
『意思決定12の心得 仕事を成長の糧とするために』田坂 広志
『一瞬で相手を落とす! コールドリーディング入門』石井 裕之

5月(12)
『思考の整理学』外山 滋比古
『森と日本人の1500年,』田中淳夫
『漢字と日本人』高島俊男
『職人,』永六輔
『建築構法,』内田祥哉, 吉田倬郎, 瀬川康秀, 大野隆司, 深尾精一
『梅原猛の『歎異抄』入門』梅原猛,
『日本職人史の研究 1 日本職人史序説』
『日本職人史の研究 2 古代中世の職人と社会』
『日本職人史の研究 3 近世職人の世界』
『日本職人史の研究 4 職人と生活文化』
『日本職人史の研究 5 建築金工職人史話』
『日本職人史百話 日本職人史の研究VI』

6月(17)
『公共茶室 中村昌生の仕事』中村昌生
『阿房列車 内田百閒 集成〈1〉』内田 百閒
『宮大工西岡常一の遺言』山崎佑次
『福岡県の近世社寺建築 近世社寺建築緊急調査報告書』
『日本一短い「母」への手紙 一筆啓上』福井県丸岡町
『普請1 』京都伝統建築技術協会
『普請2 』京都伝統建築技術協会
『普請3 』京都伝統建築技術協会
『普請9 』京都伝統建築技術協会
『普請10 』京都伝統建築技術協会
『普請12 』京都伝統建築技術協会
『普請13 』京都伝統建築技術協会
『普請16 』京都伝統建築技術協会
『普請17 』京都伝統建築技術協会
『普請18 』京都伝統建築技術協会
『普請19 』京都伝統建築技術協会
『普請32 』京都伝統建築技術協会
『普請34 』京都伝統建築技術協会

7月(20)
『鬼に訊け -宮大工 西岡常一の遺言- [DVD]』西岡常一,安田暎胤,山崎佑次
『西岡常一 社寺建築講座 [DVD]』
『NHKスペシャル 桂離宮 知られざる月の館 [DVD]』
『原色木材大図鑑』
『継手・仕口 日本建築の隠された知恵』濱島正士,LIXILギャラリー企画委員会
『宮大工の人育て』菊池 恭二
『遠赤外線放射セラミックスのすべて 製品化のための理論から応用まで』
『遠赤外線の科学 ブームの中の光と影,』高嶋広夫
『徳川の歴史再発見 森林の江戸学』徳川林政史研究所
『日本のリアル 農業・漁業・林業 そして食卓を語り合う』養老 孟司
『日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化』山野井徹,
『日本の美術 No 83 茶室 1973年 4月号』堀口 捨己
『『室内』40年』山本夏彦,
『住まいの人類学 日本庶民住居再考,』大河直躬
『通解 名歌辞典,』武田祐吉, 土田知雄
『日本の建築の形と収まり』伊原恵司、田中文男、外
『建築について』小能林宏城
『番匠 ものと人間の文化史』
『民俗 復刻 上・下巻』日本民家集落博物館

8月(20)
『京の茶室と庭』中村昌生
『図説木造建築事典 基礎編・実例編二冊』木造建築研究附フォラム編
『茶室と庭 (1962年)』重森三玲
『森は一体の巨大な生き物 ホームズ流で熱帯雨林の謎を推理する』神部四郎次
『超低速メソッド英語発音トレーニング (CDブック)』内海克泰
『図説 木造建築事典 基礎編』木造建築研究フォラム編
『図説 木造建築事典 実例編』木造建築研究フォラム編
『木に学べ 法隆寺・薬師寺の美』西岡常一
『佐賀県神社誌要』
『佐賀の民家』佐賀県教育委員会
『あらたまって建築構造を考える』谷資信
『JAPONISME展(1988)』
『2020年マンション大崩壊』牧野知弘
『民家の自然エネルギー技術』木村建一,荒谷登,石原修,浦野良美,伊藤直明,小玉祐一郎
『東京の地霊(ゲニウス・ロキ),』鈴木博之
『茶道聚錦〈3〉千利休 (1983年) 』中村 昌生
『バーナード・リーチ日本絵日記』バーナード・リーチ,柳 宗悦,水尾 比呂志
『民芸四十年 (岩波文庫 青 169-1)』柳 宗悦
『小さい会社を強い会社に変える方法』大野 尚
『大図説世界の木材 木と人間の文化誌』

9月(20)
『生命の星の条件を探る』阿部豊,阿部彩子
『文化財害虫事典 総論』文化財研究所東京文化財研究所
『家屋害虫事典』日本家屋害虫学会
『職人 (中公文庫),』竹田米吉
『日本文化の東と西 (1974年)』林屋 辰三郎
『木の考古学 出土木製品用材データベース』伊東隆夫,山田昌久
『環境と人類 自然の中に歴史を読む』小野昭, 福澤仁之,小池裕子,山田昌久
『日本を決定した百年 附・思出す侭』吉田茂
『日本語はいかにして成立したか』大野晋
『日本語の起源 新版,』大野晋
『日本語の源流を求めて』大野晋
『日本人の神 (河出文庫)』大野 晋
『日本語の作法 (新潮文庫),』外山滋比古
『歴史の夜咄 (小学館文庫)』司馬 遼太郎,林屋 辰三郎
『東日本と西日本』大野 晋,宮本常一
『実録アヘン戦争 (中公文庫)』陳舜臣
『ルーズベルトの刺客 (新潮文庫),』西木正明
『龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン』加治 将一
『日本史のしくみ―変革と情報の史観 』林屋辰三郎、梅棹忠夫、山崎正和
『村上佛山 ある偉人の生涯』友石孝之

10月(35)
『易と人生哲学 (致知選書)』安岡正篤
『古文単語ゴロゴ』板野 博行
『幕末 維新の暗号(上)』加治 将一
『幕末 維新の暗号(下)』加治 将一
『中国古典の言行録』宮城谷昌光
『数寄です! 1 女漫画家東京都内に数寄屋を建てる』山下 和美
『数寄です! 2 女漫画家東京都内に数寄屋を建てる』山下 和美
『数寄です! 3 女漫画家東京都内に数寄屋を建てる』山下 和美
『春琴抄』谷崎潤一郎
『月と狂言師』谷崎潤一郎
『イザベラ・バードの日本紀行 (上)』イザベラ・バード,時岡 敬子
『内なる治癒力 こころと免疫をめぐる新しい医学』スティーヴンロック,ダグラスコリガン,田中彰,井上哲彰,上野圭一,堀雅明,浦尾弥須子
『易学入門』安岡正篤
『東京木場製材史』
『清水港木材史』
『君たちはどう生きるか』吉野源三郎
『張学良の昭和史最後の証言』臼井勝美,NHK取材班
『GHQ焚書図書開封11: 維新の源流としての水戸学』西尾幹二
『明治天皇を語る』ドナルド キーン
『三島由紀夫が復活する』小室直樹
『金閣寺』三島由紀夫
『舞い降りた天皇(上)』加治 将一
『舞い降りた天皇(下)』加治 将一
『林住期』五木寛之
『地震と木造住宅』杉山英男
『この国のかたち〈1〉』司馬遼太郎
『この国のかたち〈3〉』司馬遼太郎
『この国のかたち〈4〉』司馬遼太郎
『この国のかたち〈5〉』司馬遼太郎
『この国のかたち〈6〉』司馬遼太郎
『日本国の研究』猪瀬直樹
『昨日の戦地から 米軍日本語将校が見た終戦直後のアジア』ドナルドキーン,松宮史朗
『歴史ドラマが100倍おもしろくなる 江戸300藩 読む辞典』八幡 和郎
『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』スティーブ ソレイシィ
『たった3つの動詞で日常会話をしゃべりつくす英会話瞬換音読トレーニング』北浦尚彦

11月(19)
『金融ワンワールド 地球経済の管理者たち』落合 莞爾
『東条英機 大日本帝国に殉じた男』松田十刻
『空気と戦争』猪瀬 直樹
『風土記 (下) 現代語訳付き』中村 啓信
『小論文の書き方』猪瀬直樹
『怨霊になった天皇』竹田恒泰
『建築とは何か 藤森照信の言葉』藤森 照信
『生命とリズム』三木 成夫
『内臓とこころ』三木 成夫
『木へんを読む』佐道健
『勧進帳 日本人論の原像』渡辺保
『勧進帳』守随憲治
『高綱と重源』江竜喜信
『ペルソナ 三島由紀夫伝』猪瀬直樹
『仮面の告白』三島由紀夫
『ミカドの肖像〈上〉』猪瀬直樹
『ミカドの肖像〈下〉』猪瀬直樹
『知価革命 工業社会が終わる 知価社会が始まる』堺屋太一
『貨幣の思想史 お金について考えた人びと』内山節
 
12月(28)
『なわばりの文化史 海・山・川の資源と民俗社会』秋道智弥
『ローマ法王に米を食べさせた男 』高野 誠鮮
『文明の衝突』サミュエル・P. ハンチントン,鈴木主税
『南向きの家は建てるな!?健康に暮らすための方法論』岡田好勝
『京の名邸宅 (数寄屋邸宅集成) VHS10巻』中村昌生,田畑みなお
『世界遺産ビジネス』木曽功
『私と日本建築 (SD選書 17)』A.レーモンド
『国際人のすすめ』松浦 晃一郎
『チョムスキーが語る戦争のからくり』ノーム・チョムスキー,アンドレ・ヴルチェク
『建築史の鉱脈 大河直躬先生退官記念論文集』宮澤智士、高村功一、田中文男ほか
『英彦山修験道の歴史地理学的研究』長野覚
『福岡県百科事典 上・下』西日本新聞社
『山伏の住む英彦山 英彦山伝統的建造物群保存地区調査概要』
『新建築35巻5号』レーモンド建築設計事務所「英彦山 海の家」ほか昭和35
『増補 英彦山』田川郷土研究会
『アナスタシア <響きわたるシベリア杉 1>>』ウラジーミル・メグレ
『響きわたるシベリア杉 <響きわたるシベリア杉 2>』ウラジーミル・メグレ
『ELLE DECOR (エル・デコ) 2013年 04月号』インド特集 ビジョイ・ジェイン

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2015年 12月 18日

スギ~資源活用 数寄屋造り

カテゴリー 住まいのモノサシ

今回は、二つの時代の「杉だらけ建築」の話です。
日頃は「二つの杉普請」と言っていますが、
「普請」という言葉の説明が必要なので今回は避けました。
魚は「切り身」で見ても、魚種を見分けられる人はけっこう多いように思います。
でも、木の場合は、建築士であっても樹種を見分けられないという人が増えています。
食べ物と一緒で、切り身から、元の素材を想像できたら、
そして、作る過程をイメージ出来たら、
もっと住まいづくりは楽しくなるのではないかと思います。

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