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2019年 5月 29日

針葉樹は悪くない

令和元年5月25日(土)付
西日本新聞朝刊二面の風向計「針葉樹は悪くない」

災害がおこると悪者扱いされる人工林に針葉樹。
平成29年九州北部豪雨後、「もう杉はよか・・」という声なき声が聞こえてきます。
ニハチの水害と呼ばれる昭和28年の筑後川大氾濫の時は、伐り尽くされ荒廃した山林が悪と見なされました。
そうした大水害が日本中に頻発したからでしょう。戦後の拡大造林は一気に広まりました。
災害がおこると人は何か(誰か)のせいにしたがる傾向にある。
自然の猛威が原因でも、人災へと転化する。
昭和28年は木を植えることが唱えられました。
そして平成29年は木を伐ることが訴えられたました。
災害直後、私はなにが正しいのか判断できずに、本を読み直し、山々を歩きました。
おそらく、この記事に対し矢を放つ人がでてくることでしょう。
森林の問題は、なぜか人を感情的にします。
生き物としての防衛本能がそうさせるのではないかと感じます。
腹を据えてシェアします。ご高覧戴けましたら幸いです。

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