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2009年 3月 13日

杉の葉エキスの摂取と減感作療法との違い

カテゴリー 杉の文化研究所

先日ご紹介しました「杉花粉症の特効薬」についてこんなご質問をいただきました。

最近、杉の飴とかお茶が、自然食品店の花粉症対策コーナーにあります。
この本から着想を得てるのかもしれませんね。
煮出す杉の穂先は、今の時期だとたっぷり花粉がついてるでしょうね。
取りに行くのに、くしゃみ連発しそうです!

 
このようなご質問は、本当に有り難いものです。整理されると共に理解を深めてくれます。

じつを言いますと、私はすでに試作し、妻や子供に服用させ経過を観察しているところです。
(詳しくは、薬効に自信が持てた時、「実践編」としてご紹介いたします。)
杉エキスを採取する葉先は、樹齢15年ほどの木の、この春に新しくのびた部分を使用しました。
実物を見る方は少ないと思いますが、
煮出す杉の穂先には花粉がまったくありません。↓

 
cimg5301.JPG
 

アレルギーの治療では、
微量のアレルゲンを長期にわたり注射で体内に入れながらアレルゲンに慣れさせる、
「減感作療法」という治療法があります。

 
今回の手法は、この減感作療法とは異なったものです。
 

「杉」なので誤解を招きやすいのですが、
今回の煎じ薬はあくまで杉の葉の中にあると思われる、
鼻炎・喘息・慢性気管支炎に効く成分を抽出するところに目的があります。
 

なお、杉花粉がついた葉を使用する場合は、くれぐれもご注意ください。
 

一昨年、杉花粉をカプセル充填した健康食品を摂取した女性が、
アナフィラキシー様ショック(全身性のアレルギー反応)で意識不明になり入院した
との健康被害があったようです。
そこで、厚労省もスギ花粉を含む食品に対し注意喚起↓をしています。

 
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/sugikafun.html
 

このため、採取した杉の葉は、丁寧に水洗いして使用しました。
 

とはいいましても、「取りに行くのにくしゃみ連発」は避けられません(笑)
もし、つくってみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
私が使用したものと同じ杉の葉をお送りいたします。
薬効を確認したいので、あと2~3日お待ちくださいね。^^
 
(注)この記事のコメント欄に、補足する内容のQ&Aがあります。
   そちらのほうもぜひご覧ください。

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