2009年 10月 28日

花粉症食べて治す

カテゴリー 杉の文化研究所

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(東福寺月華門)
 
まずは、近況報告から。先週末は京都に行っておりました。
●利休の手による茶室で唯一現存しているという妙喜庵「待庵」。
●小堀遠州が手がけた茶室で京都三名席の一つ、金地院「八窓席」。
●山縣有朋の別邸「無鄰庵」の庭、七代目小川治兵衞の出世作。
●モダニズムと数寄屋を日本で初めて融合させた住宅、藤井厚二の「聴竹居」。
●美しい軒反りを垂木を使わず具現した希有のディテール東福寺「月華門」。
まだまだ沢山ありますが、マニアにはたまらない旅でしたよ。
 
それからもう一つ!
「不都合な真実」の翻訳者としても知られる
環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが主宰する「私の森.jp」というサイトに、
私のインタビュー記事を掲載していただきました。
http://watashinomori.jp/knowledge/message_05.html
先月開催した九州民家フォーラム2009にてご講演いただいた、
林材ライターの赤堀楠雄さんが書かれた記事です。
これまでの特集も読みごたえのあるものばかり。
よろしければ、ご一読ください。
 
さて本日は、
昨日付けの西日本新聞に面白い記事を見つけましたので、
全文をここに抜粋掲載したいと思います。
 
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花粉症食べて治す
『口からエキス「有効」』

 
 東京都は26日、食パンに含ませた花粉エキスを口の粘膜から吸収する
舌下減感作療法(ぜっかげんかんさりょうほう)を花粉症患者142人に実施
した結果、約7割で症状が消えたり、軽減したりし、重い副作用は1例もな
かったと発表した。
 減感作療法はアレルゲンと呼ばれる原因物質を徐々に取り込み、症状の
緩和を期待する治療法。花粉症で実用されているのは、花粉エキスを薄め
て皮下注射する方法だ。都は「今回のような患者で舌下減感作療法の有効
性と安全性が確認されたのは初めてではないか。患者の負担が少ない治
療法として早期の実用化を期待したい」としている。
 都福祉保健局によると、都内在住か在勤の20歳以上の花粉症患者から
協力者を募り、皮下注射用の花粉エキスを食パンに含ませ、舌の下に2分
間置いて吐き出させる方法を試した。投与は2006年7月から2年間。当初
は毎日投与し、残り1年前後は2週間に1回のペースだった。患者の約7割
が症状が消失したか軽減し、副作用も鼻や目のかゆみなど軽い症状にとど
まったという。
【西日本新聞 3頁 2009年10月27日(火)】

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以前、このブログでもスギ花粉症のことを取り上げました。
シーズンまでには、まだ間がありますが、こちらもよろしければご一読ください。
 
●杉の文化研究所
https://sugiokatoshikuni.com/?p=72
●杉花粉症の特効薬?!
https://sugiokatoshikuni.com/?p=81
●杉の葉エキスの摂取と減感作療法との違い
https://sugiokatoshikuni.com/?p=101
●杉の葉エキス 実践編
https://sugiokatoshikuni.com/?p=107

コメント(8)

コメント(8) “花粉症食べて治す”

  1. Dream Writeron 2009年10月28日 at 19:59:02

    インタビュー記事、拝見しました。
    とても面白いですね!

    杉っていいなぁと改めて感じました。

    木のよさを知って、きちんと木を選んで家を建てる人が増えるといいですね。

    2週間前くらいから、飫肥杉のエッセンシャルオイルの香りを楽しんでいます。
    私のハナは、やっぱり木の香りを好むようです(笑)

    プロフィールの最後の一文がいいですね~!
    (ウチじゃありえん・・・)

  2. 『応援力』取次学on 2009年10月30日 at 0:46:48

    木ってとてもいい香りがしますよね。。。
    落ち着くというか・・・。。

    ぜひ、杉のよさを多くに伝えていきたいですね(*´ー`*)

    P.S
    花粉症の人はいつも大変そうですからね。。
    この記事を是非お伝えしたいです(^^

  3. adminon 2009年10月30日 at 21:11:04

    Dream Writer さま

    インタビュー記事読んでいただきありがとうございます。

    >プロフィールの最後の一文がいいですね~!
    >(ウチじゃありえん・・・)

    う~ん、たしかにてれくさいですね(^^;
    でも、これが等身大の自分の姿だな、って思いました。
    赤堀さんには感謝しています。

    ところで!いつの間にやら
    「飫肥杉のエッセンシャルオイル」
    なるものを手に入れていらっしゃるとは。
    お弁当の王様にひきつづき、杉製品が
    ぞくぞくと手元に引き寄せられていますね。
    2009年度、杉のモニター大賞があれば
    最有力候補でしょう(笑)
    感謝します。

  4. adminon 2009年10月30日 at 21:14:17

    取次さま

    >花粉症の人はいつも大変そうですからね。。

    花粉症の人にとって杉が厄介者である、
    という感情は理解できます。
    まずは、冷静になってもらうためにも、
    花粉症状の軽減が急務だと思います。
    「杉なんて全部伐ってしまえ~」という
    知事もいたらしいですからね。

  5. 波月ゆみ@ジュエリーデザイナーon 2009年10月31日 at 6:58:35

    インタビュー記事、拝読しました♪

    >木を一番生かせるような見せ方を考えて、それに合った材料を揃えて

    さすがプロでいらっしゃいますね。。
    そして杉を、心から愛していらっしゃるんですね!

    >自然と共存できる世の中をつくり、人との絆を深められるように

    素晴らしい考えと思います。

    花粉症だといって毛嫌いせず、
    すばらしい杉や自然とともに共存していきたいですね♪

  6. adminon 2009年11月09日 at 18:17:53

    波月さま

    コメントありがとうございます。
    なぜか杉って評判悪いんですよね。
    花粉症はもちろんのこと、
    もっと広葉樹を植えるべきだとか、
    環境的にも攻撃されます。

    昔は、宮沢賢治の虔十公園林のように
    真の賢さの代名詞だったんだけどなぁ・・(笑)

    あせらず、くさらず、コツコツとやっていきたいと思います。

  7. 『中村畑日記』中村聡介on 2009年11月13日 at 13:22:23

    京都、いいですね!!(^^)/

    僕も去年京都に行って、若いころとは違った良さを感じました!!
    ちなみに僕は、東福寺の近くにある「芬陀院」という
    小さなお寺のお庭に感動したのを、一番良く覚えています。

    花粉症を食べて治す
    ・・・・・・
    全く違った視線で、面白いですね(^-^)

  8. adminon 2009年11月16日 at 19:25:15

    中村さま

    コメントありがとうございます。
    (レス遅くなってごめんなさい!)

    「芬陀院」って雪舟の庭で有名ですよね~
    たしかにすぐそばにありました。
    今回は行った時間が早すぎて、見学できませんでしたが、
    とても素晴らしい枯山水の庭らしいですね。

    今回、植治(七代目小川治兵衛)作庭の無鄰庵に行きましたが、
    植治と共に、現代の庭師に人気あるのが重森三玲(みれい)です。
    「芬陀院庭園」は、雪舟によりつくられたと言われていますが、
    荒廃していたのを、昭和12年に三玲が復元したそうです。

    小さいお寺だけれど、そんないわくのある庭にインスピレーションを受けた
    中村さんの感性、素晴らしいと思います。

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