2010年 6月 17日
信じられないご縁。96歳のおじいちゃんの絵
今朝、とても嬉しいサプライズがありました。
それは、この↑絵との不思議なご縁。
作者は大分県日田市にお住まいの96歳のおじいちゃん。
落款印(らっかんいん)の下には、2010.5.31との日付があり
つい最近、描かれたもののようでした。
この絵を私のところに届けてくださったのは I さん。
5年前に脳梗塞を患った父の介護のため、
定期的におこしくださっているヘルパーさんです。
先日、I さんがこの絵を描いたおじいちゃんのところに介護で訪問したときのこと、
久しぶりに絵を描いたので見て欲しいと、誇らしげに話しかけてきたのだとか。
見た瞬間 I さんは、「どこかで見たことのある景色だな」と思いながら尋ねました。
「おじいちゃん、こんな身体だからデッサンには行けないでしょう。
なにを見て描いたんですか?」
「それたい」
おじいちゃんが指差した、整然と画材の並ぶ机の上には、小さな紙切れが一枚。
よく見ると、それは新聞の切り抜きでした。
I さんはびっくりすると共に、なぜ見たことのある光景だったのか覚りました。
「それは、私が介護でお伺いしている方の息子さんが書いた記事なんですよ!」
そうなのです。冒頭の絵は、私が撮影した日田市中津江村・宮園神社の光景、
『木挽棟梁のモノサシ』13回で使用した写真だったのです。
少し残念なのは、写真部分だけが切り抜かれてあった、ということ(笑)
I さんは、記事の内容について話しかけたそうですが、
「内容は、よう覚えとらん」
と、そっけない返事。
でも、切り抜きの傍には大きな虫眼鏡が佇んでいて…
人の歩く姿(手足の動き)が間違っていないか、
写真が小さいので確認しながら描いたのだと仰ったそうです。
この写真を、この世で最も長く鑑賞したのは私ではなくて、
おそらくは、この96歳のおじいちゃんだろうと思います。
そして、私の記事の写真を題材に絵を描いてくださったのも、
おそらくは、この世でこのおじいちゃん一人であろうと思われます。
今回のこの不思議なご縁に、私は心から嬉しくなりました。
本当に有難うございます!
I さんも嬉しくなって、この絵を私に見せたいと申し出たところ、
盗作になるのではないか、とご心配なされたのだとか。
ご心配なんて、とんでもないです。
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96歳のおじいちゃんへ
素敵な絵を描いてくださって有難うございます。
もしも今回の記事が、書籍になるというような奇跡が起こった暁には、
ぜひ、あなたの描かれた絵を、掲載させていただきたいと思います。
感謝
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冒頭の絵の原画がこちら↓です。^^
きっと、杉岡さんの記事が本になり、おじいちゃんの絵が挿絵になりますね。
素敵なご縁です。
何か感じるものがあったんでしょうね。
頭ではなく、心に強く響くものがあったような気がします。
とてもいい絵ですね。
落合さま
ありがとうございます!^^
本当にそうなるといいな、と思います。
毎朝の散歩では、
庭先に咲く紫陽花を楽しんでいます。
オルタンさんの季節ですね~
Dream Writer さま
ありがとうございます♪
幸運にも典型的なシンクロニシティを体験することができました。
シンクロは、進んでいる方向が正しいときに起こると言われますが、
本当に嬉しいものですね。
柄にもなく、無邪気に喜んでしまいました。
>とてもいい絵ですね。
当然ながら共感します。(^^
絵は作者の心が反映されるようですね。
写真と比較すると、まったく別物。
きれいな緑色が印象的です。