アーカイブ 「杉の文化研究所」

2020年 3月 14日

泰庵の柱

西側  東側

黒川は、英彦山との関係が深い「黒川院」のあった地です。
そこで「泰庵」は、英彦山に所縁が深く地域で権現さんと親しまれる「岩屋権現」を仰ぐように、
またその対面を、旧黒川小学校のシンボルツリーであるイチョウの木が見られるように配置しました。

  

柱は掘立柱(ほったてばしら)です。穴を掘って柱を立て、回りを突き固める太古からの方法です。
民家建築では18世紀頃まで主流でしたが、近世後期になると庶民の家も礎石立ちとなり姿を消していきました。
今は御柱祭など祭礼で用いられるくらいでしょうか。(長野県諏訪大社の御柱祭は有名)
腐朽やシロアリなど、耐久性の面で心配があるので、それは自然なことだと思います。
それでも今回、掘立柱にしたのは、鎮魂という要素を重視したことによります。
柱の穴は、10日程前に80㎝手掘りして、その上にコンクリートを10㎝流し込み水平をとりました。
実際には三和土(たたき)でさらに20㎝盛り土するので、柱は90㎝地中に埋まることになります。
もともとグランドで砕石層もあって地盤が固く、穴を4カ所掘るのに丸一日かかりました。
 
 
 
柱寸法は5寸(約150㎜)で、写真のように1本の大きな木から4本とっています。
直径50センチ超の120~130年生の原木です。これだけ大きな木からとった理由は掘立柱だからです。
柱は、通常の芯持ちだと割れるので、割れないよう芯をさけて4本取りにします。
また、地中に埋まるところが腐りにくい赤身材にするために、これくらいの直径を要しました。
写真のままの向きで、上2本を西のイチョウの木側に、下2本を東の権現さん側に配置しています。
 
 
 
最後に、柱脚を固める際に付いたと思われる泥や三和土(たたき)の汚れに気づきました。
三和土(たたき)は、粘土と石灰とにがりを練ってつくります。
この石灰が、杉の赤身部分に付くと黒変してしまうので、水拭きするとかえってよくありません。
棟梁の池上さんは、養生しておけば良かったかな、と立っている柱を手鉋で仕上げ始めました。
でもその表情には笑みがありました。少々汚れても皆で木を触れて建てたいと思っていたのかもしれません。
垂直に鉋をかける姿はあまり見ないので、思わず写真をとりました。
  

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2020年 3月 13日

黒川「復興ガーデン」をなぜつくることになったか

「泰庵」写真①

「泰庵」は、朝倉市の共星の里 黒川INN 美術館、旧黒川小学校のグランドにあります。
共星の里と九州大学ソーシャルアートラボによる「復興ガーデン」の一部です。
2017年九州北部豪雨が起こった3週間後の7月26日、九州大学の知足先生とこの地を訪ねました。
グランドには大量の土砂、巨大な岩々、流木などが流れ込み、地形が変化していました。
そんな状況下で、共星の里の柳さんは「押し寄せた流木や岩をアートに変えたい」と熱く語っていました。
このとき、「復興の庭」をつくるというイメージが共有された、それが始まりであったと思います。
以下(「」内)、当時の思い、この庭のコンセプトについて知足先生のブログより抜粋します。

写真②
 
「豪雨被災地の土砂の前で茫然としたあの日から、
 「いつかここが命を思う美しい場として再生する」と、心に描いてきました。
 アートは、自然からの呼びかけから生まれることが多く、
 その究極の形は「ガーデン」ではないかと思います。
 日々変化する自然界と人間の心が調和する場を共創し、
 自然と人間、人間同士のつながりを紡ぎ続けるからです」(福岡エルフの木より

 (泰庵が建つ前)写真③

2018年は、枡野俊明先生による「禅の庭の根本概念」の講義の後に、皆でコンセプト・ワークを行いました。
そして翌2019年9月から、「復興ガーデン」の現実化に向けてのワークが重ねられてきました。
 
「朝倉市黒川地区住民は、災害後、100世帯から20世帯に激減しています。
 私は、離村者の一時的な帰村経験を担保し、
 また地域外からの「関係人口」を増やす場づくりの必要性を感じていました。
 強制的ではなく、そこにある美しさ、喜ばしさに浸るために立ち寄りたくなる場。
 地域外からの意識継続のために、関心をつなぎとめる何らかの仕組み。
 それらを実現するあの日のビジョンが、「アートとしての庭の共創」だったのです」(福岡エルフの木より

 写真④

「泰庵」建築の作業の後には、筑後川の河口から汲んできた海水でお祓いをしました。
多くの土砂や流木とともに、様々なものが流れた筑後川、流れ込んだ有明海。その河口を今回初めて見ました。
最後に、この地にかかわる方々の安寧、弥栄を皆でお祈りしました。

 筑後川河口

写真①③④長野聡史 ②知足美加子

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2020年 3月 11日

黒川復興ガーデンの東屋「泰庵」完成のご報告


「東家セルフビルドと植栽(3/5.6)」は、一般参加者の催しとしては中止となりましたが、
復興支援のためのアートワーク研究として関係者のみで作業を行い、無事に終了しましたことご報告します。
この東屋は、小さいながらも、いろんな試みが詰まっています。
1回のブログでは文量が多くなるので、これから数回に分けまとめていきたいと思います。
今回は、「泰庵(たいあん)」という名前の由来についての備忘録です。

 

この建築活動で最も象徴的だったこと、それは、屋根板をたたく大工たちの金づちの音と、
三和土(たたき)をたたく結いの人々の木づちの音とが、響き合ったことにありました。
そこに天地和合を感じました。易経に「地天泰」という天地和合をあわらす卦(か)があります。
天と地が交わることで万物が伸びて盛んになる。
上下の人たちが志を同じにするので物事が通っていく。
人々はお互いに信頼関係で結ばれ、社会全体が成長、発展していくというめでたい卦です。
さらに「泰」という文字の成り立ちを白川静『字統』で調べて驚きました。
泰は「大と両手と水とに従い、水中に落ちた人を両手で助け上げる形で、安泰の意」とあるのです。
水の被害に遭い、翻弄され、苦しむ人々を助ける、という意が「泰」という文字の形にあると知りました。

「たいあん」という音は、千利休の現存する唯一の茶室といわれる「待庵」と同音です。
このような小建築に、雄大すぎる名前なのかもしれません。
しかし、以上のような由来と、皆さんの真心を思えば、けっして…

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2020年 3月 03日

職人がつくる木の家ネット つくり手特集


(一社)職人がつくる木の家ネットのつくり手特集に、
これから私たちは森林とどう向き合い、どのようにつき合っていけばよいか、
いま考えていることについて、まとめていただきました。
かなりのロングインタビューですが、ご関心あれば木の家ネットHPをご覧ください。

この記事は、基本的にインタビューで私が発した言葉を編集して組み立てられています。
伝えたいことは、これからの森林とのつき合い方なのですが、
論拠となる研究報告やデータなどを示していないので、腑に落ちない方もおられるのではないかと思います。
とくに、出だしの杉花粉症についてと、その次の杉の床板は花粉症や風邪予防に効果があるとの
文章については、文献や参照図書などを知りたい方がいらっしゃることでしょう。
そこで、以下のように補足させていただきます。

①杉花粉症についての出だしの文章
「みなさん、杉の花粉が空気を汚しているという感覚じゃないですか。これは誤解です。
杉花粉がきれいな状態ではアレルギー症状は起こりません。
涙も鼻水も咳も、花粉の表面に吸着した化学物質の微粒子を体外に排出しようと反応しているのだと思います。
それからもう一つ。杉花粉はとても固い殻で覆われていて本来壊れにくいものなんです。
ところが、鼻水に浸かるとそれが壊れて、中にあるタンパク質が溶け出してしまう。
花粉症はそれが引き金だと言われます。(*1)

でも、同じ物質でも身体への入り方によって結果は違うんです。
口で呼吸をすれば、花粉の大部分は鼻腔と気管支粘膜に入り、アレルギー症状が起こります。
ところが鼻で呼吸をすると、花粉の多くは気道に入らず消化器官へと流れます。
腸に入れば免疫の自己破壊活動が起こらない免疫寛容になるようです。(*2)

これは私見ですが、ヒトは大気中に漂う花粉さえもタンパク源にできるよう進化してきた。
花粉症は、それが裏目に出ているのではないかと感じます。
現代人はストレスなどにより口呼吸が増えています。
鼻呼吸するよう工夫して、花粉さえも栄養源として取りこむほどのたくましさを私は得たいですね。」

*1
国立研究開発法人 国立環境研究所 ホームページ(2020-0303 11:10 検索)
花粉症
(1)症状を悪化させるもの https://www.nies.go.jp/fushigi/050504.html
(2)なぜこんなに増えているのか? https://www.nies.go.jp/fushigi/050511.html

*2
みらいクリニック 院長 今井一彰 先生にご教示いただきました。
口で呼吸すると、内鼻孔から(のどちんこをまわって)花粉は鼻腔に到達。
気管支には鼻呼吸より大量の花粉が気管支粘膜に到達します。
参考図書:https://mirai-iryou.com/doctor/book/
以下、『正しく鼻呼吸すれば病気にならない』の目次から一部を抜粋
現代人の9割が「口呼吸」
多くの人が口呼吸を自覚していない
口呼吸だと、風邪やインフルエンザにかかりやすい
鼻呼吸か口呼吸かは、●の位置が決める

②花粉症や風邪予防に杉の床板は効果があるとした文章
「『花粉症なので杉材の家はちょっと…』とよく言われるんですが、
アレルゲンではないので全く問題ありません。ご安心を(笑)。
そういう人にこそ杉材をおすすめします。とくに床材に使うと効果的です。
杉は比重が低いので足元が冷えず温かいです。
調湿作用が高く、床に落ちたホコリに適度な湿気を与えて、再び空気中に舞うことを抑えます。(*3)
これは風邪などにも効果があります。
空中浮遊菌やウイルスは、人や物が移動するときに舞い上がるホコリの中に存在しているからです。

さらには、杉の香りに含まれる「セスキテルペン」という揮発成分が免疫活動に好ましい影響を与えます。
それが唾液に含まれる「免疫グロブリンA」を増加させるのではないかとの研究報告もあります。(*4)

ヒトは1日に13,000ℓの空気を肺に入れています。
空気も物質で重さがあって、概算でそれは17㎏ほどにもなります。(*5)

どんな水を飲むかも大切ですが、どんな空気を吸うかが健康に大切であることを、私たちはもっと意識しなくてはなりません。
そう考えると杉はとても有益な木でしょう。イメージだけで敬遠されているのが残念です。」

*3
参考図書:
『木造校舎の教育環境』(財団法人日本住宅・木材技術センター 平成16年8月)
『あたたかみとうるおいのある木の学校-早わかり木の学校-』(文部科学省 平成19年12月)

*4
<熊本県小国町における取組(九州大学大学院芸術工学研究院による調査)>
(綿貫茂喜:第60 回日本木材学会大会公開シンポジウム(2010)より)

*3,4
木挽棟梁のモノサシ(西日本新聞朝刊 2010-0214)
インフルエンザ~木のパワーで撃退
https://sugiokatoshikuni.com/?page_id=1252#11

*5
呼吸1回約500ml × 18 回/分 × 60 分 × 24 時間 = 12,960,000 ml = 12,960 L
キログラム数=リットル数 ÷ 22.4 × 0.0288 ㎏ 
      =13,000 ÷ 22.4 × 0.0288 = 16.7 ㎏
(22.4は標準状態(0℃/1気圧)の mol 係数、1 mol=28.8 g)

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2020年 2月 21日

東屋(あずまや)をワークショップで建てる


3月5、6日(木、金)に東屋(あずまや)をワークショップでつくります。
場所は朝倉市黒川の共星の里 黒川INN 美術館(旧黒川小学校グランド)です。
掘立柱、垂木のない板軒、木を表したままの板屋根という木だけの建物。
これ以上部材は減らせない、真のミニマル建築を目指します。
いま、大工の池上さんによって手刻みされています。
 
尚、木材はすべて、九州北部豪雨で被災した、朝倉市杷木松末の山のスギ。
流木を堰き止めた木々、砂防ダム建設のため支障木となった木々を用います。
スギに対し最もネガティブな地ともいえる、流木被害の深刻だった黒川と松末。
黒川に松末の木で美しいポジティブな建物をつくる。人々と自然が交流する場をつくる。
そんなビジョンを抱いています。

一日で建物を建て、二日目は赤土と石灰とにがりで三和土(たたき)の土間をつくります。
平日ではありますが、お時間の許す方はぜひご参加ください。
参加できない方も、後々現地へ足を運んでいただけましたら幸いです。
「黒川復興ガーデンとバイオアート」のコンセプト↓
http://elfinfukuoka.blog.jp/archives/81965751.html
お申込先は↓
 
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/200119_SAL.pdf

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2019年 12月 31日

令和元年(平成31年)、私は何を考えたか。


一年間の入手書籍を8年前から公開しています。
あくまで「入手」なので全部読んではいませんが、その時々で何を考えていたか、よい記録となります。
今年の入手書籍は185冊でした。
今年は七月に母と永訣したこともあってか、本をよく読みました。
母が念仏を信楽していた影響もあり、親鸞についてはとくに。(吉本隆明、梅原猛、五木寛之など)
『吉本隆明が語る親鸞』付属の5回の講演音声を飽きるくらいに聴いたおかげで、かなりすっきりしました。
杉文化の来歴研究としての古代史、前半は古田武彦氏の九州王朝説を多読、後半は上田正昭氏にどっぷりと。
上田氏による渡来人の研究は素晴らしく、全集を購入してしまいました。
来年はそろそろ考えを整理して、一冊の本にまとめることを目標にします。

平成31年 購入(入手)書籍一覧
1月(56)
『ほんとうの心の力』中村 天風
『知の編集術』松岡 正剛
『森林浴はなぜ体にいいか 』宮崎 良文
『ジブリの教科書10 もののけ姫』
『新史論/書き替えられた古代史 4 天智と天武 日本書紀の真相』関 裕二
『倭国の時代』岡田 英弘
『[完全版]生きがいの創造』飯田 史彦
『水底の歌―柿本人麿論 (上)』梅原猛,
『水底の歌―柿本人麿論 (下)』梅原猛
『柿本人麻呂  人と作品』 中西進 編
『日本人の「あの世」観』 梅原猛
『おいでよ 森へ―――空と水と大地をめぐる命の話 「おいでよ 森へ」プロジェクト』
『天智伝』中西 進
『こんなに効くぞぬれマスク―風邪の減らない「予防学」を科学する』臼田 篤伸
『バガボンド コミック 1-37巻セット』井上雄彦
『天災から日本史を読みなおす – 先人に学ぶ防災』磯田 道史
『「ニンジンから宇宙へ」よみがえる母なる大地 』赤峰 勝人
『山の木のひとりごと』宇江敏勝/酒見綾子
『樹木と生きる 山びとの民俗誌』宇江敏勝
『山人伝』宇江敏勝

2月(16)
『大神神社史』大神神社史料編修委員会 編,大神神社社務所
『香椎宮史』廣渡正利著
『洛中洛外の群像 失われた中世京都へ』瀬田勝哉
『神々の記憶―日本人の心の風景』牧野 和春
『宮本武蔵(八)』吉川 英治
『森の神々と民俗』金田 久璋
『神仏のかたち』梅原 猛
『神仏習合』逵日出典
『人は何のために「祈る」のか 生命の遺伝子はその声を聴いている』村上 和雄,棚次 正和
『NICHE mook02』鈴木 敏彦,中島 智章,香川 浩,平井 充,類洲 環,蔡龍 保,杉原 紀
『八幡宮寺成立史の研究』逵 日出典
『失われた九州王朝:天皇家以前の古代史』古田武彦
『まぼろしの祝詞誕生―古代史の実像を追う』古田 武彦
『日本の秘密 「君が代」を深く考える』古田 武彦
『イネとスギ―国土の自然をつくりかえた植物』稲村達也, 中川重年
『銃・病原菌・鉄 DVD[軽装版]』ジェレドダイアモンド

3月(9)
『銘木史』銘木史編集委員会編,全国銘木連合会,
『701 人麻呂の歌に隠された九州王朝 [DVD]』古田武彦,小倉智昭,大塚芳忠,三原綱木
『虔十公園林 ミニ絵本付き朗読CD』宮沢賢治,佐藤国男,鳥本八重子,大西剛
『倭人伝を徹底して読む』古田武彦
『盗まれた神話―記・紀の秘密』古田 武彦
『人麿の運命』古田 武彦
『聖徳太子論争』古田 武彦
『生誕290年 木喰展:庶民の信仰・微笑仏』神戸新聞社
『神道史研究第60巻第2號』 
(「古代神祇祭祀の基本形態―神体山信仰の展開」逵日出典 掲載)

4月(16)
『万葉集草木考 < 万葉集 > 復刻版 第一巻~第四巻』岡不崩(4冊)
『柿本朝臣人麻呂歌集の研究』森 淳司
『万葉集に歌われた草木』猪股 静弥,大貫茂,
『万葉の森 物語の森』筒井 迪夫
『森を読む―種子の翼に乗って』ヘンリー・D. ソロー,伊藤詔子,
『日本文化における時間と空間』加藤 周一
『緑化工技術』倉田 益二郎
『草木成仏の思想――安然と日本人の自然観』末木文美士
『芸術新潮 2019年 04 月号』追悼梅原猛
『怪物はささやく [DVD]』シガニー・ウィーバー
『怪物はささやく』パトリック・ネス,ジム・ケイ,シヴォーン・ダウド
『断固、森を守る』田島 信太郎
『法隆寺の中の九州王朝』古田 武彦

令和元年5月(11)
『美術手帖 1992年4月号 Vol.44 No.652 [特集]ヨーゼフ・ボイス カオスと創造』美術出版社
『美術手帖 1983年4月号 ヨーゼフ・ボイス』美術出版社
『照葉樹ハンドブック』林 将之
『古代は輝いていた〈1〉『風土記』にいた卑弥呼』古田 武彦
『古代は輝いていた〈2〉日本列島の大王たち』古田 武彦
『新日本人の起源 神話からDNA科学へ』崎谷満
『古代の道教と朝鮮文化』上田 正昭
『「みろくの世」―出口王仁三郎の世界』上田正昭,
『日本の道教遺跡』福永光司,高橋徹,千田稔
『日本の渡来文化―座談会』司馬 遼太郎,上田 正昭,金 達寿
『日本茅葺き紀行』安藤邦廣、上野弥智代、杉原バーバラ

6月(7)
『高血圧を自力で治す最強事典 (薬に頼らず血圧を下げる23の極意)』
『実践 日々のアナキズム――世界に抗う土着の秩序の作り方』ジェームズ・C.スコット
『心に美しい庭をつくりなさい。』枡野 俊明
『共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく』枡野俊明
『高血圧の9割は「脚」で下がる!』石原 結實
『翻訳と日本の近代』丸山眞男、加藤周一
『日本その心とかたち』加藤周一(スタジオジブリ)

7月(9)
『古事記 祝詞 (日本古典文学大系 〈1〉)』倉野 憲司,武田 祐吉
『呪の思想』白川 静,梅原 猛
『漢字―生い立ちとその背景』白川 静
『加藤周一セレクション3』加藤周一
『新・幸福論: 「近現代」の次に来るもの』内山 節
『森林から都市を結ぶ―森林フォーラム〈’87―’88〉』森林フォーラム実行委員会
『喪の途上にて―大事故遺族の悲哀の研究』野田 正彰
『遺族外来: 大切な人を失っても』大西秀樹,
『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』

8月(8)
『「公益」資本主義 英米型資本主義の終焉』原丈人,
『「死ぬ瞬間」と死後の生』エリザベス キューブラー・ロス
『死、それは成長の最終段階―続 死ぬ瞬間』エリザベス キューブラー・ロス
『死ぬ瞬間―死とその過程について』エリザベス キューブラー・ロス
『ボイスから始まる』菅原 教夫
『英彦山の宗教民俗と文化資源』福岡大学 福岡・東アジア・地域共生研究所,白川 琢磨
『日本の住宅遺産 名作を住み継ぐ』伏見 唯,藤塚 光政
『デザインの鍵 : 人間・建築・方法』池辺陽

9月(9)
『山はむらさき』平澤興
『増補 21世紀の国富論』原丈人
『向こう三軒両隣り』田中 敏溥
『生きものの建築学』長谷川 尭
『人類哲学序説』梅原猛
『令和日本・再生計画: 前内閣官房参与の救国の提言』藤井聡
『柏木庫治教話集〈1〉 天の理・地の理』柏木庫治
『白蓮華のように』中島みどり
『高良山と筑後の山岳霊場遺跡 資料集』 九州山岳霊場遺跡研究会

10月(14)
『家屋文鏡の世界―古代祭祀建築群の構成原理』池 浩三
『決断科学のすすめ』 矢原徹一
『ザ・マデラ―本当に生きたかった人生を生きて見る』上崎收,
『初学者のための質的研究26の教え』中嶌 洋
『あなたの脳のしつけ方』中野 信子
『数字が語る現代日本の「ウラ」「オモテ」』宇田川 勝司
『共通感覚論』中村 雄二郎
『西田幾多郎先生の追憶―西田幾多郎没後50周年記念』高坂 正顕
『糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて』山田 悟
『森林の崩壊―国土をめぐる負の連鎖』白井 裕子
『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』奥野 克巳
『臨済録』柳田 聖山
『タウト日本の家屋と生活』篠田英雄訳
『MUSEUM 東京国立博物館研究誌 第679号』 《特集:小原二郎氏旧蔵木彫像用木材調査標本の再調査》

11月(15)
『阿弥陀仏経碑の謎』原田大六
『邪馬台国は福岡県朝倉市にあった!!―「畿内説」における「失敗の本質」』安本美典
『朱子学と陽明学』小島 毅
『吉本隆明が語る親鸞』吉本隆明,信濃八太郎
『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』田坂 広志
『レバノン杉のたどった道―地中海文明からのメッセージ』金子 史朗
『最後の親鸞』吉本隆明
『親鸞 決定版』吉本隆明
『「易経」一日一言』竹村 亞希子
『古語拾遺』斎部 広成
『渡来の古代史』上田正昭
『私の日本古代史〈上〉天皇とは何ものか―縄文から倭の五王まで』上田 正昭
『私の日本古代史〈下〉『古事記』は偽書か―継体朝から律令国家成立まで』上田 正昭
『鎮守の森は甦る―社叢学事始』上田,篤, 上田正昭
『健康は住宅で決まる』 川田季彦

12月(15)
『上田正昭著作集 第1・2・3・4・5・6・7巻』上田正昭
『脳の発見 脳の中の小宇宙』角田 忠信
『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』 リン マクタガート,McTaggart,Lynne,野中浩一,
『あなたの体は9割が細菌』 アランナ・コリン
『清潔はビョーキだ』 藤田 紘一郎
『日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義』 デービッド アトキンソン
『世紀末を語る』 J.ボードリヤール×吉本隆明
『へたも絵のうち』 熊谷守一
『えーえんとくちから』 笹井 宏之   計185冊

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2019年 12月 02日

アレルギー考 ~スギ花粉症は自然からの警鐘か~

「アレルギーと住宅と考える会」の川田季彦さん(山形県酒田市 建築士)より、
著書『健康は住宅で決まる』をご恵贈いただきました。
それが機となり改めて「アレルギー」について考えさせられました。
以下の文章は、川田さんへ返信した手紙の一部です。
長文ですが、お時間のゆるす折りにでもご高覧いただけましたら幸いです。

川田様

アレルギーという言葉は、1906年にクレマン・フォン・ピルケ(1874〜1929)が
”Allergie” と題する論文で初めて用いた用語のようです。
それから百年後の現代、私たちにとってそれはあまりにも身近な症状となりました。
私もアレルギーを抱えています。中学生の頃アトピー性皮膚炎になりましたし、
食物では甲殻類に軽いアレルギーがあります。
「アナフィラキシー」という急性アレルギー症状が命の問題と認識されてはいるものの、
今や「アレルギー」は当たり前になりすぎて深刻視されていないのでは、とさえ感じます。
本著本文中にもありましたが、1990年代に深刻な問題とされたシックハウス症候群は、
建築材料へのホルムアルデヒドの使用制限、24時間換気設備の設置義務などを定めた
2003年建築基準法改正によって、すでに解決済と見なされてしまった感があります。

しかし、アレルギーと現代人との問題は深刻化していると思います。
『大辞林(第三版)』に、アレルギーは
「①本来なら無害であるはずの抗原に対する免疫反応によって引き起こされる疾患」
と定義されています。
本来なら無害である抗原の代表がスギ花粉です。
東京都の調査によると、東京都民のスギ花粉症推定有病率は、
平成18年度の28.2%から平成28年度には48.8%へと、この10年間で激増しました。
(下表参照)
花粉症は、人生の質(QOL) に影響を与るだけでなく、財政をも圧迫しています。
今年8月23日、健康保険組合連合会から「花粉症治療薬を全額自己負担にすべき」との提言がなされました。
年間で最大約600億円もの医療費削減効果があると試算されたようです。
(NHK NEWS WEB 2019-0823)
アレルギー性鼻炎は生死に係わる病気でないという感覚がその基層にはあるのでしょうが、
アレルギー症状は気づかぬうちに、猛烈な勢いで広まっています。
未発症の人の身体にも現在進行形で影響を及ぼし続けていることを忘れてはなりません。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/12/18/14.html(東京都HP)

話はとびますが、私はいま、「スギ問題」と自ら名づけた問いに向き合っています。
弊社のある福岡県朝倉市杷木は、平成29年九州北部豪雨の被災地となりました。
土石流とともに流れた夥しい量の流木、表層崩壊し赤土がむき出しとなった山々。
被災後も、梅雨や台風など大雨の度、不安にかられます。
そうしたなか、「もう杉はよか・・」という声を耳にしました。
それは辛い経験でした。杉・檜が人々に危害を加えたと私も感じてしまったからです。
山々にあっては国土を守り、住まいにあっては人々を癒す、
そんな木々に対する信頼がぐらついてしまいました。
今回の水害は、線状降水帯がもたらした9時間774㎜、24時間1,000㎜以上という猛烈な雨が原因です。
土砂1,100万㎥、流木21万㎥が流出したと推計されています。
しかし、連日の報道によって、流木が凶器と化し被害を拡大させたとのイメージが広がりました。
主犯はまるで流木であるかのようでした。そして以下のような意見が噴出しました。
「戦後の国策により日本の山々を覆う杉・檜の人工林は、
価格の低迷、就業者の減少などにより管理が行き届かず放置林と化している。
人工林(針葉樹)は根を深く張らず治山効果が低い」。

昭和28年、筑後川を初め日本各地で起こった大洪水の後は、
伐り尽くされ荒廃した山が原因とされ、杉・檜が植えられました。
ところが今では、土砂崩れなどの度に針葉樹林が問題視されます。
表層崩壊は、広葉樹、針葉樹の根系より深いところで発生しているにも関わらず。
つまり感情が先行した理論なのです。
このネガティブな感情論には、スギ花粉症の忌々しさが多分に加勢していると思います。

こうしたネガティブな感情をポジティブな感情へと転換することが私の仕事である、
と覚悟を決めたのは、じつは最近のことです。
現状の人工林を活かし100年後200年後へむけて、どのように山をデザインしていくか。
その過程で発生する間伐材を、どのような形で住まいに活かしていくか。
こうした問いに対し、山々を歩きながら考えてきました。
そしてようやく具体例がイメージ出来るようになりました。
これまで取り組んできた、大径木を活かした木取り、天然乾燥や40度以下の低温乾燥技術、
無垢板で建てる板倉構法なども、その実践編として有効であると確信しているところです。

「アレルギーは、自然からの警鐘です。
 自然が発するメッセージを読み取らなくなったとき、持続可能性は危うくなります」
「アレルギーには、現代社会が生み出した様々な問題が凝縮されているのです」
という本文箇所はとくに共感を抱きました。そして私にはこうも聞こえました。
アレルギーの典型「スギ花粉症」はどんな警鐘を鳴らしているのか。
それを生み出した現代社会の問題とは何か… 

このとき気になるのが、前出『大辞林(第三版)』のアレルギーのもう一つの定義、
「②ある物事を頭から拒否する心理的反応」です。
花粉症の蔓延する日本において、
最早「スギ」に対し心理的拒否反応しか示されないのではないか、と危惧しています。
下手をすると、「アレルギー」という言葉そのものにさえ「アレルギー反応」を抱かれるかもしれません。

そうしたアレルギー反応を打破するには、五感で感じてもらうことだと思います。
川田さんの取り組みで興味深いのは、
瓶の中へパンと一緒に様々な建材を入れ、カビの生え方の違いを観察するなどの透湿実験です。
スギと聞くだけで鼻がムズムズする、と花粉症の人に言われるスギ。
そのスギの板材がとびぬけて優秀なのは面白い。
現実の前には言葉もデータも不要です。
実験の輪が広がることを期待しています。私もやってみたいと思います。

杉岡世邦

※この透湿実験は、以下のHPで見られます。
アレルギーと住宅を考える会 http://www.kenchiku.gr.jp/
↑HPの右上の「facebook 実験グループ」をクリックし入会すると驚きのカビ実験を見ることができます。
他にも様々な興味深い透湿実験が紹介されています。

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2019年 7月 11日

杉と日本人の行く先を考える~九州北部豪雨を経て~

建築とまちづくりセミナー2019 in福岡」にて、
7月13日10時半~にお時間をいただきお話しさせていただきます。
テーマは「杉と日本人の行く先を考える~九州北部豪雨を経て~」。
「もう杉はよか…」との声に向き合いつつ、この二年間 山々を歩き考えてきました。
災害から2年経った今も、大雨のたびにあの日のことが思い出され緊張します。
が、ようやく未来について明るいイメージを持てるようになってきました。
このような機会をいただくと、その時々に考えていることをまとめるきっかけになり有難いです。
新建築家技術者集団50周年のキックオフフォーラムとのことで力不足ではありますが、
いま思っていること、考えていることをお伝えしようと思います。

・当日の話題(レジュメ)

「杉と日本人の行く先を考える」
~九州北部豪雨を経て~
1. 九州北部豪雨の記憶
2. 九州北部豪雨を経て学んだこと
3. 水害は今後も繰り返し起こる
4. 木もまた被災した生き物である
5. 杉は悪くない。
 だが、杉という樹木への感情を変えなければ世の中は変わらない
6. 木を見て森を見ず
木を見て森を見ている「つもり」、見ていたのは「林」。
→木を見て森林を考える
7. 「樹」と「木」の両面から適地適木を考える
 木をどう伐れば良いか、伐った後どんな山を育てるのか
8. 世の中の人がもっとわくわくするようなスギ活用の提案
9. 森林と住まいをつなげる製材業
 ・なぜ、林材業に携わるのか
 ・「間引き菜」しか食べない木造建築
 ・構造材に赤身を使う
 ・建築士たちに見出された地域の杉
 ・建築士と製材所の協働
 ・邸別製材(木の活用8つの提案)
 ・木組みと天然乾燥
 ・「山採り」方式の設計 

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2019年 5月 29日

針葉樹は悪くない

令和元年5月25日(土)付
西日本新聞朝刊二面の風向計「針葉樹は悪くない」

災害がおこると悪者扱いされる人工林に針葉樹。
平成29年九州北部豪雨後、「もう杉はよか・・」という声なき声が聞こえてきます。
ニハチの水害と呼ばれる昭和28年の筑後川大氾濫の時は、伐り尽くされ荒廃した山林が悪と見なされました。
そうした大水害が日本中に頻発したからでしょう。戦後の拡大造林は一気に広まりました。
災害がおこると人は何か(誰か)のせいにしたがる傾向にある。
自然の猛威が原因でも、人災へと転化する。
昭和28年は木を植えることが唱えられました。
そして平成29年は木を伐ることが訴えられたました。
災害直後、私はなにが正しいのか判断できずに、本を読み直し、山々を歩きました。
おそらく、この記事に対し矢を放つ人がでてくることでしょう。
森林の問題は、なぜか人を感情的にします。
生き物としての防衛本能がそうさせるのではないかと感じます。
腹を据えてシェアします。ご高覧戴けましたら幸いです。

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2018年 12月 31日

平成30年、私は何を考えたか


一年間の入手書籍を7年前から公開しています。
入手書籍なので全部を読んだわけではありませんが、その時々で何を考えていたか、よい記録となります。
今年の入手書籍は142冊でした。
7月から半年間、九州民家大学と銘うち安藤邦廣先生(筑波大学名誉教授)の講義を月4時間受講しました。
その講義に大いに刺激を受け、後半は特によく本を読みました。読み返した本もたくさんあります。
日本書紀全編を貪るように精読したことが印象深いです。
最も興味深く読んだ本は『筑紫の磐井』太郎良盛幸著と『森と草原の歴史』小椋純一著でした。

今年は、これまで活動してきたことの様々な成果を目にできた一年でもありました。
1.「伝統建築工匠の技」として ユネスコ無形文化遺産への推薦が文化庁で決定。
2.(一社)日本茅葺き文化協会(理事)が 文化庁の選定保存技術団体に認定。
3.(一社)日本板倉建築協会(理事)にて、いわき市から総社市へ、板倉の仮設住宅24棟の移築プロジェクト完工。
4.災害流木再生PJにて樟の流木から生まれた「朝倉龍」を7月5日、新設杷木小学校へ寄贈。
5.PTA 会長をしていた附属久留米中のグランド整備(全額寄付事業)が完了。
6.7月、親父から代表取締役社長を継承。

仕事としてとくに印象深いのは2件。
1.祖母と伯父の骨が眠る福岡市鳥飼のお寺の本堂新築工事に携わったこと
2.唐招提寺経蔵(日本最古の校倉)を原寸大で復元する仕事の製材にとりかかったこと(見出しPh:唐招提寺経蔵)

等々まとめてみると、実り多き充実した一年のようですが、実際はとても苦しみあえいだ悩み多き一年でした。
2019年2月で50歳、知天命の歳になります。ギアチェンジして、気持ち新たに挑戦したいと思います。

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平成30年 購入(入手)書籍一覧
1月(7)
『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか 』 ジャレド ダイアモンド,
『原始・古代の日本海文化』 武光誠, 山岸良二,
『木を植えた男』 ジャン ジオノ,フレデリック バック,寺岡 襄
『翻訳と日本の近代 (岩波新書)』 丸山眞男 , 加藤周一
『山本覚馬 – 付・西周『百一新論』 』 松本 健一
『伝統技法で茅葺き小屋を建ててみた―『木の家は三百年』実践記』 原田 紀子
『「新しい郊外」の家 (RELAX REAL ESTATE LIBRARY)』

2月(11)
『スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉』 エディトリアル・デパートメント
『スペクテイター〈30号〉 ホール・アース・カタログ〈後篇〉』 エディトリアル・デパートメント
『日本の分水嶺』 堀 公俊
『EQ こころの知能指数』 ダニエル・ゴールマン,土屋 京子
『日本の名随筆 (86) 祈』 石牟礼 道子
『西南役伝説』 石牟礼 道子
『同族経営はなぜ3代でつぶれるのか?』 武井 一喜
『宇宙船地球号操縦マニュアル』 バックミンスター フラー, 芹沢高志,
『易の話』 金谷 治
『人と動物の日本史 1 (1) 動物の考古学』 西本豊弘,
『孔子』 靖, 井上

3月(1)
『完訳 7つの習慣―人格主義の回復』 スティーブン・R. コヴィー,

4月(7)
『日本の集落 全3巻セット』 高須賀晋、畑亮夫
『木造建築の詳細 龍雲院白山道場 < 住宅建築別冊 1 >』 高須賀晋
『住宅建築 1975年8月 枠組壁工法の技術・教育など』 高須賀晋ほか
『友だち幻想 』 菅野 仁
『法華経 2018年4月 (100分 de 名著)』 植木 雅俊

5月(8)
『住の神話―Life/space/imagination』 吉田 桂二
『民家に学ぶ家づくり』 吉田 桂二
『茶人たちの日本文化史』 谷 晃
『道元「禅」の言葉―ゆっくり読む、ゆっくり生きる』 境野 勝悟
『森林美学(H・フォン・ザーリッシュ)』 小池 孝良,清水 裕子,伊藤 太一,芝 正己,伊藤 精晤
『日本の神々』 谷川 健一
『親鸞「四つの謎」を解く』 梅原 猛
『仏の発見』 五木寛之, 梅原猛,

6月(11)
『日本の野生植物 木本 フィールド版』 佐竹義輔・原寛・亘理俊次・冨成忠夫
『玄冬の戸隠―神聖なる時空の交叉する聖地』 宮澤 和穂
『国字の字典 新装版』 菅原 義三,飛田 良文
『方言漢字』 笹原 宏之
『住宅建築 2007年 06月号』 高須賀晋 空間の美学
『知恵の遙かな頂』 ラマ・ケツン・サンポ,中沢新一
『蓮如―われ深き淵より』 五木 寛之
『建築の歴史』 藤井恵介 , 玉井哲雄
『法隆寺〈2〉建築 (日本の古寺美術)』 藤井 恵介
『「魏志倭人伝」の世界 吉野ヶ里遺跡展』 江上波夫・佐原眞他
『共鳴する神々―鎮守の森からのメッセージ』 ライアル ワトソン, 衛藤駿, 毛綱毅昿, 松岡正剛, 鎌田東二,

7月(15)
『地図を読む』 五百沢 智也
『人と景観の歴史』 小椋 純一
『北蝦夷図説』 間宮倫宗
『建築の学と芸』 伊東忠太 
『日本森林紀行―森のすがたと特性』 大場 秀章
『大場秀章著作選〈2〉植物分類学・植物地理生態学』 大場 秀章
『絶望の精神史』 金子 光晴
『神功皇后伝承を歩く〈上〉福岡県の神社ガイドブック』 綾杉 るな
『神功皇后伝承を歩く〈下〉福岡県の神社ガイドブック』 綾杉 るな
『縄文人の能舞台―ロンドン報告『神々の数学史』』 上野 和男
『日本の樹木』 林 弥栄
『土を喰らう 復刻版』 向中野義雄
『伊東忠太を知っていますか』 鈴木 博之
『建築の発想―日本と西欧』 谷川 正己
『場と共創』 清水博 ほか

8月(10)
『知らなかった! 日本語の歴史』 浅川 哲也
『木の文化と科学』 伊東 隆夫
『仏像の樹種から考える 古代一木彫像の謎』 金子啓明, 岩佐光晴,藤井智之,能城修一,安部久
『神話の力』 神話の力
『場所の記憶―日本という身体』 鎌田 東二
『建築の無限 (1980年)』 毛綱 毅曠
『住まいの伝統技術』 安藤邦広, 乾尚彦, 山下浩一
『住まいからみた人と神の生活』 森浩一
『漢字雑談』 高島 俊男
『現代思想 2017年12月号 人新世 ―地質年代が示す人類と地球の未来―』 ブルーノ・ラトゥール,ダナ・ハラウェイ,ティモシー・モートン,中村桂子,北野圭介,篠原雅武,大村敬一,奥野克巳,水口憲哉

9月(9)
『心に美しい庭をつくりなさい。』 枡野 俊明
『論文にみる 日本の科学50年』
『日本人はるかな旅 (3) 』 NHKスペシャル「日本人」プロジェクト
『草木の声 (1980年)』 水上 勉
『日本の名随筆 (別巻27) 地名』 谷川健一,
『東と西‐二つの日本』 谷川 健一
『神々のふるさと』 宮崎康平
『太古の全記憶を抱えた巨大生命体 ガイアの森 2040年からのミッション』 綾杉るな
『大地の雲映 -地震は雲霞の形や色で、予知できる-』 真鍋大覚

10月(22)
『花粉は語る―人間と植生の歴史 (1974年) (岩波新書)』 塚田 松雄
『植物の起源と進化』 E.J.H.コーナー 大場秀章, 能城修一 訳
『日本書紀〈1〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈2〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈3〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈4〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本書紀〈5〉 (岩波文庫)』 坂本 太郎,井上 光貞,家永 三郎,大野 晋
『日本の古代〈6〉王権をめぐる戦い』 岸俊男,
『安曇族と徐福―弥生時代を創りあげた人たち』 亀山 勝
『弥生時代を拓いた安曇族』 亀山 勝
『信濃安曇族の謎を追う―どこから来て、どこへ消えたか』 博, 坂本
『「倭」の神々と邪馬台国』 宮島正人
『住まいから寒さ・暑さを取り除く―採暖から「暖房」、冷暴から「冷忘」へ』 荒谷 登
『古事記の暗号』 睦泰, 竹内
『加藤周一最終講義』 加藤 周一
『南方熊楠―奇想天外の巨人』 荒俣 宏
『筑紫の磐井』 太郎良 盛幸
『パリで生まれた世界一おいしい日本野菜』 山下 朝史
『現代語古事記: 神々の物語』 竹田 恒泰
『武産合気 植芝盛平先生口述』 高橋英雄,
『国境をこえた地域づくり: グローカルな絆が生まれる瞬間』 西川 芳昭,木全 洋一郎,辰己 佳寿子
『アナスタシア 7巻 生命のエネルギー』 ウラジーミル・メグレ

11月(13)
『翻訳語成立事情』 柳父 章
『売茶翁偈語 訳注』 売茶翁偈語 訳注
『茶室の研究』 茶室の研究
『続日本紀(上) 全現代語訳』 宇治谷 孟
『古事記の邪馬台国』 竹内睦泰
『日本後紀(下)全現代語訳』 森田 悌
『共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく』 枡野俊明
『クスノキと日本人―知られざる古代巨樹信仰』 佐藤 洋一郎
『楠 (ものと人間の文化史)』 矢野憲一/矢野高陽 
『くずし字解読辞典 普及版』 幸多, 児玉
『ワイルド・スワン 上中下巻セット』 ユン チュアン

12月(28)
『森の不思議を解き明かす』 日本生態学会,矢原 徹一
『薬に頼らずコレステロール・中性脂肪を下げる方法』 長島寿恵
『堀口申作のBスポット療法』 堀口 申作
『自然欠乏症候群 -体と心のその「つらさ」、自然不足が原因です-』 山本 竜隆
『生きがいの創造 2』 飯田 史彦
『ソウルメイト』 飯田 史彦
『ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法』 飯田 史彦
『朝型勤務がダメな理由 あなたの睡眠を改善する最新知識』 三島 和夫
『担当者の「?」をサクッと解決!中途採用の教科書Q&A』 稲田 行徳
『採用を変える、組織が変わる』 高岡 幸生
『父という余分なもの: サルに探る文明の起源』 山極 寿一
『京大式 おもろい勉強法』 山極寿一
『森と草原の歴史―日本の植生景観はどのように移り変わってきたのか』 小椋 純一
『住宅建築1982年10月号 古典数寄屋研究28 桂離宮再見』 棲み方の生態学1
『住宅建築1982年12月号 古典数寄屋研究29 桂離宮再見』 棲み方の生態学2
『住宅建築1983年2月号|遠藤新の住宅建築』 棲み方の生態学3
『住宅建築1983年4月号 特集:山荘・別荘』 棲み方の生態学4
『住宅建築1983年6月号 日本の集落:南西諸島 ほか』 棲み方の生態学5
『住宅建築1983年8月号 J.H.ハウの作品 ほか』 棲み方の生態学6
『日本の神々と祭り 神社とは何か』 歴史民俗博物館振興会
『万葉植物事典 万葉植物を読む』 山田卓三,北隆館
『パーマカルチャー 地球とつながる楽園のくらし DVD』
『マツとシイ―森の栄枯盛衰』 洋, 原田,達宏, 磯谷
『小泉信三―天皇の師として、自由主義者として』 小川原 正道
『感奮語録』 行徳 哲男
『西域をゆく』 靖, 井上,遼太郎, 司馬
『物語の起源―フルコト論』 藤井 貞和
『天平の甍』 靖, 井上
計142冊

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